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井上石灰工業株式会社


社員全員集合

井上石灰工業株式会社


高知県南国市稲生3163‐1
TEL 088‐865‐0155
FAX 088‐865‐0158
ホームページ http://www.inoue-calcium.co.jp

(工場施設)
  本社工場 高知県南国市稲生3163‐1
  仁井田工場 高知県高知市仁井田1641
 ICボルドー工場 群馬県甘楽郡南牧村




社長

●キャッチコピー
 独自のアイデアと技術を強みに
 他にはない高付加価値製品を世界中で展開
  
☆代表取締役社長:井上 孝志
設立:昭和35年6月
資本金:2000万円
事業概要:(医薬・試薬関係)高純度酸化カルシウム・水酸化カルシウムの販売、(農業)肥料・農薬の製造販売、独自育成品種の種苗販売、(伸線)伸線用処理剤の製造販売、(ゴム・樹脂関係)複合活性亜鉛華、ゴム・樹脂用奪水剤、最適活性度酸化カルシウム、高純度水酸化カルシウムの製造販売





高知の石灰石をもとに、差別化製品で市場に貢献


純度が高く、良質な石灰石の産地として知られる高知県。この石灰石から精製されたカルシウムや金属酸化物をベースにした他とは異なる高付加価値製品を、次々に生み出している井上石灰工業。独自の市場を開拓し、他社にない製品を開発。そして高いシェアを確立している、まさに本県きってのニッチトップ企業だ。




石灰盛りかえ

特殊な製法で加工した高純度な石灰へのこだわり


通常、工業用に使われる石灰は、燃料に重油を使って一度に大量焼成をする。
しかし、同社では少量ずつ焼成し、その際に塩を加えることで不純物を除去。
精選精製して製造しているので、純度が高く、最適な粒度、活性度、結晶型、流動性、分散性を持つ石灰となる。その為、工業製品にはもちろん、農業製品や直接口に入る食品にまで安心して使用できるのである。





大きく分けて3つの分野で高付加価値製品を提供


同社は主に、自動車分野、農業分野、ファインケミカル分野において、様々な製品を提供している。




車のドア

自動車のドアやトランク、ボンネットなどに使われるゴム部品、樹脂などを作る際に添加する薬品を製造。国内の全自動車メーカー、海外の高級車にも使用されており、国内シェアは70~80%を誇る。開発のきっかけは、昭和50年代。車の性能が急速に上がるにつれ、車自体の発熱量も増加。ゴム部品や樹脂が劣化するという問題が発生したことに着目。劣化を抑える薬品の開発を重ね、根気よく市場を作ってきたことで、高いシェアを得るまでになった。




「META‐Z」顕微鏡写真

製品名:「META‐Z(メタゼット)」シリーズ 全4グレード

工業用ゴム部品、樹脂を作る際に添加すれば、長期間へたらず、耐久性の高い製品になる「活性亜鉛華」(炭酸カルシウムと酸化亜鉛の複合品)。現在では他社でもいくつか製品化されているが、同社の製品の品質が認められ、国内ナンバーワンシェアを達成。


「VESTA」顕微鏡写真

製品名:「VESTA(ヴェスタ)」シリーズ 全4グレード

工業用ゴム部品、樹脂の製造工程において、熱を加えた際に生じる気泡を防ぐ為の奪水剤。「META‐Z」と併せて使用する。


製品名:「NICC(ニック)」シリーズ 全4シリーズ

特殊エラストマー用水酸化カルシウム。スペースシャトルなど、超高温を発するような特殊機器に使われるゴム部品や、樹脂の耐久性を高める薬品。






手で持ったトマト

作物の殺菌剤として1884年にフランスで誕生して以来、世界中で使用される農薬「ボルドー液」を、使いやすく改良したJAS法有機栽培適合の農薬「ICボルドー」や、肥料用消石灰を製品化。また、育種家と連携して、ブランド力の高い農作物の育種事業にも進出し、高知県をはじめ国内やアジアの農業の発展に貢献している。




「ICボルドー」

製品名:「ICボルドー」

病原体に対する殺菌効果を高めながら、病害虫の抵抗性も強くする働きがあり、圧倒的多種類の作物、病害に効果を発揮することから、100年以上もの間使用されてきた自然派農薬「ボルドー液」。ただ、従来のボルドー液は、熱を加えた生石灰を一昼夜かけて冷やし、そこに溶かした硫酸銅液を加えて手作りしていた為、「手間がかかる」、「配合が難しい」、「物質の性質上作り置きできない」、「目詰まりする」という欠点があった。これをペースト状にし、水で希釈するだけの製品にしたものが同社の「ICボルドー」だ。効果の持続性が高く低コスト、天然の素材から作られているため収穫前日数や散布回数の制限がなく、「JAS法有機栽培」にも適合している。




「スウィーティア(ミニトマト)」

製品名:「スウィーティア(ミニトマト)」
 200g入り(パック)、500g入り(箱)、1kg入り(箱)、5kg入り(箱)高知県内のサンシャイン各店で販売中

「高知の恵まれた気候をいかしてブランド力の高い作物が作れないか」「農家の方が安定した所得を確保できる作物を作りたい」そんな思いから、育種家と連携し、自社で開発したミニトマト。プランターやコンテナを利用した隔離栽培で根の張りを抑制し、土壌の養分や水分も制限できる為、うまみや栄養分が凝縮している。
なみだ型の珍しい形で、果肉が厚く、糖度が高くて甘みもたっぷり。一般的な大玉トマトやミニトマトに比べ、注目の栄養素、リコピンや葉酸が多いのも特長だ。
 2008年におきた「中国・四川大地震」の農業復興プロジェクトにも採用されている他、大阪、東京の大手百貨店や商社とも取引きが決定。





(ファインケミカル分野・他)


「高純度」「超微粒子」「最適活性度」石灰の特性をいかし、直接口に入る医薬・試薬、食品から、化学繊維などに活用される製品を作っている。




「医薬・試薬用高純度カルシウム」
  飲み薬やサプリメントに添加される高純度カルシウム。

「食品添加物用高純度カルシウム」
  スポーツドリンクや乳製品のカルシウム補強材、こんにゃくの凝固剤として使われている。

「ファインケミカル用高純度カルシウム」
  高性能樹脂や高性能繊維の重合(分子化合物が結合して別の化合物を生成する現象)の際に、純度・粒径・活性度を最適にコントロールしたカルシウム製品として使われている。その他、電子材料用にも利用されている。



自社ならではの戦略を定め、顧客と社員の幸せを願うリーダーの存在


同社の今後の展望は、主に3つだと語る井上社長。1つは、これまで築いてきた海外市場での売上高比率をさらに拡大すること。欧米諸国はもちろん、アジアの新興国にも活路を見いだすことが重要となってくる。2つ目は、得意分野をいかして新しいニッチ市場を開拓し、低コスト、大量生産の大手と差別化できる新製品をさらに開発していくこと。そして3つ目は、社員の技術力と同時にコミュニケーション力を磨き、総合力を高めていくことだという。「弊社は、初代が個人商店として創業してから数えると、私で六代目。取引先様とのお付き合いも長年にわたり、家族ぐるみでお世話になっている方も多いですね。仕事も、根本にあるのは人と人との信頼関係。弊社の製品は、お客様からヒントをいただいて開発したものも多いんですよ。」と、井上社長。顧客や社員、その家族に至るまで、自社を支えてくれる全ての人に存在価値見出してもらえる企業であることが目標だ。顧客を大切にし、社員を想う、そんなリーダーがいてこそ同社のさらなる飛躍がある。


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