有限会社　クリエイト・テーマ

当社加工技術・製作製品例

右図表を見て頂いて分かる通り、当社の加工技術は、原子発電所設
備部品や防衛省関連機器部品から、テーマパーク遊具部品、舞台装
置部品、太陽電池を製造するための真空チャンバー、風力発電機の
開発まで、多種多様な分野に及んでいます。
これらの製品の中には、わざわざ東北、関東、中部、関西、中国地
方にも何十万社と鉄工所があるにもかかわらず、はるばる北海道か
ら高知にある当社に発注の白羽の矢が立った物件すらあります。
これはひとえに、約33種類、167件のJIS及び国家資格を持つスタッ
フと共
に、創業以来積み上げてきた技術を元に溶接加工、組立までの一貫
作業を行い、また、幅広い設計、加工、製作、製造ができ、多品種
少量生産体制に対応している、わが社の信頼性、他社にない高度な
溶接技術が認められた証であると自負しております。
また、いくら高知では高い技術力を誇っているとはいえ、県外には
同じことのできるであろう会社は数多くあります。その中で当社を
選んで頂けたということは、技術力のみならず、社長、働いている
職人、価格、納期等、ここまで引っ張ってくるインパクトがあって
こそだと思っております。

県内一の溶接系国家資格保有職人集団

　上記表をご覧頂くと分かる通り、当社では、33種類以上、約167
件のJIS及び国家資格を所有しています。これはもちろん県内随一
の所有件数です。当社の社員数は20名、当然1名が複数の資格を所
有しており、中には20件を超えている者も。
こう聞くと、JIS及び国家資格というものは簡単に取れるのではな
いか？と思う方が居るかもしれませんが、とんでもありません。ま
ず有効期間は2年～3年しかありません。そして2年の更新の度に厳
しい実技試験があり、祭日である日曜日に各地の試験場に出向かな
くてはなりません。また1年毎に、その技術を使用して働いている
という証明を提出する必要もあります。
　このように、溶接系の国家資格は決して名前だけのものではな
く、取得、維持するために大変な努力を要するのです。ゆえに、そ
のような国家資格を約167件も保有しているということが、当社の
職人個々の技術力が非常に高いことを表しています。

特化した技術力を身に付けるまで

いかにして特化した技術力を身につけたか。
それは、『ただただお客様の要望に応え続けてきたから』の一言につきます。
当社ではお客様の発注品を完成までこぎつけなかったことは一度たりともありません。例え未経験分野の製品であろうと、採算がとれない可能性のある製品であろうと、従業員、技術自体の見直しが必要となろうと・・・残業も厭わず全ての要望を全力で形にしてきました。　
このことこそが、クリエイトテーマが高知で比類ない技術を持つにいたった理由となっています。
当社の製品は全て完全受注性のオーダーメイドです。これらの製品には高度な溶接技術はもちろん、溶接に伴う金属の1000分の1ｍｍ単位での変形を読む力、必要な箇所を修正する力、そしてX線検査を含めた徹底的な検査、納期、予算に合わす気概や気骨、それら全てが終結されているのです。
それこそが『クリエイトテーマさんなら必ず最後まで完璧にやり遂げる。』という信頼に繋がっていっています。

オリジナル商品

当社ではオリジナルの製品の開発、製造もおこなっております。
鯨形、ヘリコプター形の風力発電機からステンレス製のメタルアートなどがあります。
趣旨としては、当社の感性や、デザイン力、加工技術でこういうものもできる、ということを見せていく製品として、製作者自身も楽しみながら、製造、提案しております。もちろん興味を持って頂いた方への販売もおこなっております。

バイオマスストーブ

低炭素社会に向けた課題を研究する過程で、県の工業技術センター等と連携して木質バイオマス・ストーブを開発しました。
スギ、ヒノキの間伐材・チップ・ペレット・薪を燃料にするもので、パンチングキルン（燃焼部）に工夫を凝らし、水平に回転させることで熱効率を高めたのが特徴で、長時間の燃焼でも安定した熱効率を発揮することができます。
例えば、これまでのダルマストーブのデザインに飽き足らない人。軽井沢の別荘に出かけるような方で、煙突掃除を行うことも楽しみと感じることができるような人をターゲットにしたいと思っています。
平成24年10月には、高知県立自然公園梶ヶ森にバイオマスストーブII型を納入しております。

舞台装置

東京・銀座の歌舞伎座に設置される国内最大の廻り舞台の駆動部分を約３ヵ月かけて制作しました。高さは16.45m、直径18.18mという５階建てビルに相当する円柱形。総重量200トン以上のこの舞台は、レールに載っていて、ウレタン製ギアで回される。このギアにかませる鉄製のピン（高さ17cm）を外周に沿って溶接する作業。717本ものピンを78.5mm間隔で正確に取りつけていくという精密さが要求されました。真円度の誤差がわずか18.18mで3mm以下で完成することができました。

テーマパーク遊具部品の製作

子どもが利用するもので、高い安全性が要求されます。金属を加工し、手作業で11mの円形の遊具の部品を制作する。誤差は2.5mm。高度な溶接技術はもちろん溶接に伴う金属の変形を読む力。必要な箇所は修正する力。これらの総合力が弊社の底力となっているのです。

弱み、劣った点を逆手にとって、それを強み、売りにしていく発想

当社は高知が好きで好きでたまりません。安くてうまい、タタキ、
ウツボ、クジラ等の独自の食材、見渡す限りの豊かな自然、そこに
暮らす『ひと』の温かさ・・・なりより人々、企業が元気に溢れて
います。そして都会とは違い、同じものづくり分野の企業でもしが
らみがなく、横のつながりが非常に強固です。
確かに国民平均所得で見れば、決して豊かな県とは感じられないか
もしてません。しかし、逆の発想で見れば、土地は安く、住宅にか
かる費用も安く、生活費全般でみれば、県民の平均所得で充分都会
と同じ生活水準を保つことが可能なのです。
企業にももちろん同じことが言えます。都会で莫大な資本金をほこ
り、何百人もの従業員を抱える企業、かたや高知でわずかな資本金
ながらも、20人前後のプロフェッショナルな職人集団を抱える企
業。
少し考えて頂ければ、余計な過程を踏まずに済む分、後者の企業が
利便性、経済効率に勝るのは当然ではないでしょうか。
今後もこのようなプラス思考で、悪い点を逆手にとることを売り文
句に、高知ならではの魅力をだしていきたいと考えております。も
のづくり業界において、『当社の技術がなければなりたたない』と
言われるような企業を目指して、これからも技術開発、職人育成に
邁進していく所存です。