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ひだか和紙 = 『世界一薄い』和紙


阿吽像修復風景

 ひだか和紙有限会社


高知から世界に誇れる企業として

高知県高岡郡日高村沖名3486番地1
TEL:0889-24-7857
FAX:0889-24-7858

【製造和紙】
修復用典具帳紙・高級印刷用和紙
インテリア用・ラッピング用和紙


・東京浅草寺宝蔵門の吽形像修復風景






典具帳紙

世界の修復分野にて-

典具帳紙


主な使用目的は修復。
世界中で修復を必要とされている、絵画、書物、仏像など、かけがえのない文化財を、歴史の証として後世へ残していくための、補修、補強などに使用されます。
そのために重要なのは紙の薄さ、紙の肌質である地合の美しさ、そして修復後に紙自体が劣化しないこととなります。






薄さの重要性

 紙の薄さの重要性


ひだか和紙は、文字通り『世界で一番薄い楮和紙』 です。
その薄さはわずか1平米あたり2g、0.02mmの厚みと なっており、モデルの前にひだか和紙をかざして撮影した写真では、まるでモデルの前には何も無いよう。
絵画、書物の修復では、穴埋め処理などの終了した文化財を、典具帳紙でカバーし、ささえ、補強することがメインとなるので、カバーした紙が薄ければ薄いほど、元となった絵画、書物との馴染みもよく、ほぼ見えることもないので、元の風合いを壊すこともなく補修できます。
仏像修復では、めくりあがった部分に典具帳紙をはり色を塗る、もしくは典具帳紙をはることではがれかかっている彩色を保護する、などの手法をとります。紙は薄いため透明化、繊維のみが残り、元の風合いは維持されます。
そのために何よりも重要なのが、この薄さなのです。    




地合の美しさ

 紙の地合の美しさ


当社に典具帳紙の注文を頂く際、当社を選んで頂いた理由として、『地合が綺麗』であることをあげてくれるお客様が多数あります。地合とは一般的に言えば、紙の肌質のこと。
当社の典具帳紙は、徹底的な原料の処理により、繊維が非常に細かく均等になっています。
修復用の文化財の元の風合いを邪魔しないことが重要である補修において、この地合の美しさも、紙の薄さ同様、当社を選んで頂く大きな理由となっています。




塩素未使用漂白

 塩素未使用漂白の和紙


当社では塩素を漂白に用いていません。その理由として、塩素漂白された紙は、残留塩素が残り、絵画、古文書、仏像、美術品の修復に使用した場合、黄ばみや変色、絵具の変化、劣化の原因となってしまうからです。
それをうけて当社はオリジナルの塩素未使用の漂泊技術を開発しました。塩素を使用しないため、13回以上もの漂泊、さらに丁寧な水洗いを何度も繰り返すことが必要となりますが、そうすることで、残留塩素量はほとんどゼロ、中性の未晒しに近いPH7の弱アルカリ性を実現しました。蛍光塗料も未使用です。
これにより、大切な記憶、記録の長期保管用や修復・補強に最適な和紙として、四国経済産業局から「伝統の土佐和紙に新たな原料処理方法を施したオリジナル和紙の開発と販路開拓」したとして認定証もいただきました。





修復においての使用実績


国内:東京浅草寺宝蔵門の吽形、東京国立博物館蔵のアイヌの盆の表面修復作業(吉備文化財修復所施工)、埼玉県吉備文化財修復所、東京都有限会社資料保存器材、古文書及び油絵の修復、博物館、図書館、芸術大学など
国外:スペイン・ポルトガルの図書館など、中東、ドイツ、ロシア、韓国、中国(台湾)など
●現在はヨーロッパの都市にて天災によって水没した美術館の大修復に関わっています。こちらは多数の企業の集合した入札において、当社が落札し、使用される和紙は世界で一社、ひだか和紙のみとなっております。
これは当社製品を信頼し、入札に参加下さった商社により、ひだか和紙の最高の品質、信頼性が世界に認められた証であると考えております。
これからも高知から日本、世界へ・・修復、補修分野をサポートしていく典具帳紙として、技術を深めていきます。






メイン写真

薄さへの挑戦


●オリジナル抄紙機
●『ひと』の手間
当社のひだか楮和紙は手漉きではなく、機械漉きです。
なぜ手漉きでないのか、それは極限まで薄さを追求しているからに他なりません。手漉きでの最大限可能な薄さは6g程度、機械漉きでは連続した処理が可能なため、2gという薄さが実現できるのです。
もちろん機械漉きだから簡単に薄い紙ができるというわけではありません。当初は4g、3gが限界、薄くできても穴が開いてしまうなど、失敗の連続でした。しかし、『世界一薄い紙を創る』という使命のもと、絶え間ない試行錯誤、技術開発を続けてきました。そして2gという薄さに到達することができたのです。当社の抄紙機は全てオリジナル。薄い紙を創る当社の技術を完璧に実現できるよう、製造メーカーに細部にまでとことんこだわった注文をし、当社だけの抄紙機を製作しています。
もちろん『ひとの手』による手間暇もおしんでいません。良い紙になるかどうかは原料の処理で決まる、と職人たちは言います。
ひだか和紙では、今も紙を漉くまでの下準備は手漉き和紙の時代とほぼ同じ。ストイックなまでの水洗い処理に始まり、原材料の楮を、どこにもひけをとらない程細かくし、ちりとり、不純物除去に至っては、ひとの手、目により20回以上、徹底的に繰り返しています。また、濃度、テンションなどの微妙な機械調整も、経験豊かなベテラン職人が行っております。
これら全てが融合して、『世界一薄い楮和紙』はできあがっているのです。




抄紙機
楮裂き作業



その他製品


以上、典具帳紙の説明をさせて頂きましたが、当社では他にも、照明・インテリア関連、掛け軸裏打ち、ラッピング・ちぎり絵原紙、美術紙・高級印刷用紙など、様々な商品を取り扱っております。
世界一薄い和紙を創る技術を持っておりますので、他製品の品質、信頼性におきましても、自信を持ってお勧めいたします。






インテリアライト

インテリア関連・light


長い繊維を漉き込んだ楮紙が、思いがけない光の発散や陰影を
生むテクスチャー感。
そのあかりは、現代社会を奔走する私たちの心をぼぉっとやさしく包んでくれるようです。
お陰さまで、弊社の楮和紙は照明デザイナーの巨匠たちが創り灯すランプシェードの素材として永きに渡ってサポートして参りました。
これからも現代のデザインに溶け込み、光と影を漉き込んだあかりを彩る意匠性のある和紙となれるよう、さらなる技術を磨いて参ります。




和紙見本

インテリア関連・新商品


典具帳紙とは逆の発想で創られた製品です。様々なお好みの柄、色のひだか和紙を塩化ビニールなどの合成樹脂でコーティングしたもので、古い素材を元にした最新のインテリア用品となります。
こちらは拭きあげで磨くことが可能なので、レストラン、ショップなどのインテリアデザインに適しています。最近はやりの「和」テイストのお店に最適です。
ヨーロッパなどでも販路を広げてきています。






ラッピング

ラッピング


贈る気持ちを和紙の温かさで伝えること。
最近は外国産の輸入物が、安価で簡単に手に入るようになってきました。しかし、品質面では、素人目に見ても分かるほどの差があります。
贈りものとは、その人の気持ちを伝えること。こだわりにこだわった「本物」の和紙の温かさ、優しさで、感謝、愛情、お祝い、自らの『心』を伝えてはいかがでしょうか。
これからも温かみのある風合いで、色合いで、大切な人への想いを伝えるお手伝いをして参ります。






高級印刷用紙

美術紙・高級印刷用紙


和紙が持つ、表情豊かな紙肌。
印刷した向こう側が透けて見えたり、触れることにより紙の温かさが実感できたり。私どもがお届けしている楮和紙には、いわゆる和紙っぽい紙、和紙っぽい柄に似せた紙には醸すことのできない独特の紙肌があります。
今、その楮が持つ独特の雰囲気、長い繊維が表現する風合いが新たに見直され始めています。弊社の楮和紙は大手出版社、デザイン事務所、印刷所の方々からご指定頂き、永きに渡って使用され続けてきた実績がございます。
抄紙し続けてきたからこそ持ち得る加工技術で、和紙ベースでの印刷方法のご提案も行っております。






相談窓口として

 和紙の『相談窓口』として


当社は和紙の『相談窓口』となって、様々な和紙の良さを知って頂きたいと考えております。専用の「紙のご相談」フォームを当社HP上に設けてありますので、お気軽にご相談下さい。英語でのメールにも対応いたします。もしも、当社にて対応不可能な紙の場合も、対応可能な他社をご紹介いたしますので、ご安心ください。
楮和紙のしなやかなる長い繊維から織り成す風合いは独特の温かみがあります。反面様々な加工が難しいというイメージも。加工しづらい楮和紙を長い間漉いてきてこそ、出来る事があります。断裁の事、印刷の事、色の事、原料の事。楮の扱いのプロである弊社スタッフがお手伝いし、ご一緒に解決をお約束します。


紙の相談窓口 紙の相談窓口





社屋景観

高知から日本、そして世界へ・・・


当社は現在、メインの製品である『世界一薄い典具帳紙』で国立公文書館の海外向けパンフレットに掲載されるなど、確実に海外での認識度、評価、実績を積み上げており、露出も多くなってきています。
それはひとえに当社製品の、最高の品質、技術、安全性、信頼性を評価頂いての結果であると感じております。
最近、日本では住の欧米化が進み、和室を設ける住宅も少なくなってきました。だからこそ、日本古来の独自の美、文化、伝統を見直す好機であるともいえます。
当社は『薄い紙=ひだか』として楮和紙に関しては、どこにもひけをとらない知識、技術、経験を持っております。紙を使用した「何か」をお考えでしたら、是非とも当社にご相談下さい。親身になって対応させていただきます。
日本古来からの文化である『和紙』を絶やすことなく、日本国内、世界へ発信していけるよう、私どもはこれからも、絶え間ない努力、技術開発、製品開発で邁進していく所存です。






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