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ここにしかない紙加工技術があります


株式会社 ヘイワ原紙


ヘイワ原紙を北西側から見る<br>

〒781-2152
高知県高岡郡日高村沖名4069番地
Tel 0889-24-5546
Fax 0889-24-4349

設立:1955(昭和30)年9月
ホームページ http://www.heiwagenshi.jp

【主要業務】
パルプ・紙・紙加工品製造業




(写真=敷地の北西側から見通す。中央のスペースを囲むように連なるのが、ヘイワ原紙の各工場、事務所、倉庫)



祖父から父へ


ヘイワ原紙正面<br>

昭和20〜50年代に生まれた世代にすれば、学校の副教材やテスト問題などで謄写版印刷の用紙を手にした記憶が、全国どこの小中学校でもあるだろう。いわゆるガリ版印刷の名で親しまれた印刷手法である。

そのような時代の矢先、1955(昭和30)年に有限会社 孔版原紙(こうはんげんし)研究所の名で創業したのが株式会社ヘイワ原紙。全国各地で謄写版印刷が普及するなか、必要とされる原紙の製造を主な業務とし、時代の流れに即した加工開発も重ね続けた。
現在の社名に変更したのは1970(昭和45)年。戦禍の悲惨な時代を知る創業者(現社長の祖父)が、「平和なくして繁栄なし」の願いを込めた社名である。

1983(昭和58)年に2代目社長(現社長の父)に引き継ぎ、さらなる各種紙製品の研究加工を重ねるなか、ペーパーファックス原紙(当時の謄写版用原紙のことで、現在のFAX用紙ではない)の実用新案や、ワープロ原紙の特許商品化などを実現。

だが1980年代半ばになるや、大半の印刷手法は謄写版からオフセット印刷が主流になった。すると長年積み重ねた紙加工技術を生かす方法として、ヘイワ原紙が着眼したのが化粧品製造の分野。1990(平成2)年に化粧品製造許可を取得して、紙おしろいを商品化。以来、国内大手化粧品メーカーのOEM(Original Equipment Manufacturer = 発注元企業のブランド製品の製造)を主要業務に、紙のさまざまな開発を通したオンリーワン企業を目指している。





父から引き継ぐ3代目


山岡大祐社長<br>

現社長の山岡大祐(だいすけ)氏は3代目。
「ヘイワ原紙を祖父と父が残してくれたのはありがたい」と、大学を卒業するやすぐに入社。

2代目社長のもと、原紙の製造業だった主要業務を紙の加工業へ移行させるなど、時代の流れに即した事業改革を重ねた後、2011(平成23)年に3代目社長に就任。折しも社長就任時の年齢は、父の2代目就任時と同じ42歳だった。

長年に渡る紙加工の豊かな知識と経験をもとに、製造業ながらサービス業の心意気で新たな経営スタイルの追及を計っている。






縦型コーター


縦型コーター<br>

主に、フェイスマスクや貴金属みがきシートの加工用専用機。不織布(ふしょくふ)や厚めの紙への含浸や塗工ができる。

特徴は、塗工量の調整が自由自在にできる高さ10mの乾燥炉。地元の工場に製作してもらった機械だが、既製品の機械ではできない操作が可能なので、世界に一台だけの貴重な専用機だという。

「巻き取りの回転数は、現在主流の機械に比べてはるかに少ない。だが、古い機械だからこそできるものがある」
山岡社長は一層の愛着を込めて、世界に類を見ない唯一の機械を大切に使い続けている。





横型コーター


横型加工機<br>

主に、紙石鹸や紙ふうせん、爪みがきシートの加工専用機。

縦型加工機より加工幅が狭いので、小ロット向きの加工機である。また、初期段階の試作を横型コーターで行い、加工条件を導き出せば縦型コーターへ移行するのが一般的な流れにもなっている。





ドライヤー型コーター


ドライヤー型<br>

主に、パウダー付き脂取り紙や、紙おしろいの加工用専用機。

比較的薄く、耐水性の低い紙への、パウダー類の塗工が可能である。





世界唯一の機械だからこそ


現在、事業の大半をOEMが占めるなか、取り引きを重ねる企業はおよそ20社。

さらに、全事業のうち化粧品関係の割合は約80%。全国的にも知られる大手メーカーの商品を手掛けるなか、2013年から製造販売したのが香りつきのマスク。着用すれば、心地よい香りが優しく包んでくれる。

長年の実績のもと、化粧品関係は「あぶらとり紙」「紙おしろい」「顔のパック」の3種が主な商品。それぞれ、粉を均一にのせる製造技術が重要になるが、それができるのはヘイワ原紙の機械と技術だけ。だが細かな技術がいるだけに、大量生産はできない。実利ではなく、加工製品の質について山岡社長は語ってくれる。
「難しく面倒な仕事は、量が少なくて簡単には儲からないが、ヘイワ原紙の技術を信頼してくれる依頼だと思えばありがたい。その期待に応えるためにも、長年愛用の機械は高速には対応できないが、複雑な加工などいろいろな作業ができる」
さらに「商品のひとつひとつに付加価値と機能性を持たせて、大量生産される商品との違いを大切にしたい」と、山岡社長は自社の専用機だけが加工できる製品に自信を持ち、大手企業にはできない可能性を求め続けている。


ドライヤー型<br>
縦型コーター<br>



ヘイワ原紙のオリジナル商品


みがきシート<br>

[貴金属みがきシート]
軽く磨くだけで、アクセサリーなどの汚れやくすみを取り除くシート。
天然植物オイルの成分が、貴金属の輝きを取り戻す。
シートは両面使用可能。
専用ケース(20シート入り)の大きさは80×80×7mm

[爪みがきシート]
手軽に使える爪みがきペーパー。
天然ワックスの成分が、爪の美しいツヤを引き出してくれる。
専用ケース(15シート入り)の大きさは80×80×7mm




(写真=左が貴金属みがきシート、右は爪みがきシート)




紙石鹸<br>

[紙石鹸]
どこでも手軽に使用できる、携帯用紙石鹸。
水溶紙に石鹸成分を含浸させているので、そのまま流せてゴミにならない。
ケースのデザインは「あわあわひつじ」「なかよしおやこ」の2種類。
専用ケース(5枚入り)の大きさは50×80mm





紙ふうせん


紙ふうせん<br>

手の平で軽く弾ませる紙ふうせんでなく、ゴムふうせんのようにヘリウムガスで膨らませて、空を飛ぶ紙ふうせん。
100%自然繊維なので、海や森などに落ちても分解されて自然に還るエコ素材。
さらに、紙素材なので絵や文字を描くのも自由。
学校の行事や各種イベントなど、子どもも大人も、空を見上げて無心になれる。
子どもには貴重な思い出が、大人は童心にかえれるような、素朴な夢を抱ける製品である。


大崎小学校の紙ふうせん飛ばし<br>

(写真=2014年1月に、仁淀川町立大崎小学校で催された紙ふうせん飛ばしのイベント。なお、この小学校は同年3月で統廃合になった)



人のやりたがらない仕事をする!


縦型コーター<br>

創業者の祖父の時代は、謄写版の原紙製造。
2代目の父の時代は、紙加工業。
3代目の今は、紙加工業のなかでも、化粧品にウエートを置く塗工業(とこうぎょう)。

山岡社長は、3世代に渡る時代の流れと主要業務をこのように語ってくれるが、祖父の代からの技術の継承を何より大事にしている。時代は変わっても、原紙の製造業だった原点は忘れない。それだけに、実質は原紙の製造でなく紙の加工業となった現在も、「原紙」の社名を残し続けている。

さらに「この業種はマニュアルがあってもできるものではない、技術をどう引き継がせるか。それが大事」と語り、「他企業がやりたがらない仕事をやる」と、要望を受けて製作するサービス業だという。
「取引先企業からの依頼内容には、難しい加工も珍しくない。それだけに、時代の最先端の情報も入ってくる。試案や試作品に取り組めば、たとえ商品化できなくてもノウハウは蓄積されていく。100ぐらいの試作品から商品化できるのは1つぐらいだが、商品化できなかった99の試作も決して無駄ではない。次に応用が利くので、いろいろな企業やお客様からの試作品の依頼はありがたい」
3世代に渡る企業を引き継ぐ山岡社長は、祖父から代々流れるチャレンジ精神をしっかりと受け継いでいる。





今後について


ヘイワ原紙周辺を東側から眺める<br>

(写真=敷地の東側から眺めたヘイワ原紙の周辺。日高村の豊かな自然に囲まれている)


2014年2月現在、工場では11人(うち女性が7人)のスタッフが製造に従事しているが、今後は女性の雇用をさらに充実させて、化粧品関連の事業を重視したい。さらに商品開発のスタッフも増やし、試作品から受注までの商品化の流れを確立して、お客様の困りごとを待つのでなく聞いて回れるようになりたい。

今までは、家業の延長だった側面もある。家業だから許されるのでは、組織とはいえない。
将来、会社を継いでくれる人がいれば家系にこだわらない。また、そういう人のためにも、企業としてしっかり確立させたい。
「ここにしかない紙加工技術があります!」

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